先日マイブームである「メルカリでの掘り出しもの探し」をしていたところ、こんな指輪を見つけた。


えっ…これアメリカの1950年代のヴィンテージでは?
スターリングシルバーと10K金張りで…799円!?
どうやって見つけたのかは長くなるので今度紹介するが、ともかく即購入。
ワクワクしながら開封し、実物を見てニヤついた。刻印ありの歴史を感じる本物!!!
しかし……



うーん汚い。


出品画像の画質が悪かったので気づかなかったが、内部は窓のような珍しいデザインで、そこに何か詰まっているような気がする。
あと緑青(ろくしょう)(緑の汚れ)がある。これは事前に分かっていた。
私はさっそく指輪洗浄の準備を始めた。
これはその記録である。
成功したので汚れた指輪を持っている人は参考にしてみてほしい。
洗浄に使ったもの一覧
私は家にあった下のものを使って洗浄した。


- 洗面器
- 洗剤(JOY)
- 綿棒(5本くらい)
- 金属製耳かき
- 重曹
- カービングナイフ
ちなみにこれは使用した順である。
綿棒⇒金属製耳かき⇒カービングナイフというところから、
指輪を傷つけない低刺激のものを使おう⇒何が何でも綺麗にしてやる!という心情変化を察してもらいたい。
また、各道具にも洗浄力に差があったので、それは実録を見て欲しい。
【写真で紹介】洗ってみた
まずは中性洗剤(JOY)と綿棒・耳かきで
洗浄で何が怖いって「10金張り」が剥がれるのが一番怖い。
だから指輪への刺激が弱そうなものから使っていく。


中性洗剤(食器用洗剤)をぬるま湯にテキトーに溶かして、綿棒で優しくこする。
内部の窓にぐりぐりぐり。
すると耳垢のようなものが出てきた…





えっきっ…汚……!!
一瞬10金張りが剥がれたのかと思ったが、違う。これは「垢」だ……。
皮脂・汗・石鹸などの汚れ。
水に濡れたことで判明した。


さらに細かい部分をぐりぐりしたら、洗面器の水はこんなに汚くなった。





耳掃除みたいでちょっと楽しいんだけどね…
この時点で指輪はこんな感じ。


綺麗になった…いや、まだいるな汚れ。まだだ。
重曹は使うなと言われたが使った
じゃあどうするか?重曹を使う。


私にとってアクセサリー洗浄といえば重曹+熱湯+くしゃくしゃアルミホイル。これでだいたい綺麗にしてきた。
しかしチャットGPTに相談すると反対された。
10KGF(10金張り)はベースの金属に厚い金の層を高温高圧で圧着したもの。重曹利用は「リスクある行為」です。
う~んわかった。
じゃあアルミホイルは使わず、ぬるま湯+重曹でやる。それなら大丈夫でしょ!
799円で手に入れたから出来る冒険。
ちょっと怖かったが、結果、やっぱり10金張り部分は剥がれたりしなかった。
でも、期待していたほどキレイにはならなかった。



多少のカスは出てきたけど、これはやらなくても良かったかもしれない…
最終手段!カービングナイフ
こうなったら最終手段である。私の強い味方「カービングナイフ」。
一般家庭にないものを出して申し訳ないが、これが神だった。


彫刻用ナイフ。
私が使っているのはKOMKOMというタイのブランドで、石鹸彫刻の先生に勧められて購入した。
数ある中でもこの形が最高らしい。
ちょっとお高いが、(2000円前後)なんやかんや二日に一度くらい使っている気がする。
ナイフは窓の下の隙間まで入る薄さで、これでやっと満足できるくらいに綺麗になった。


内部を拡大するとこんな感じ!





キラッキラ~
要点振り返り(所要時間・拘り)
この指輪洗浄のポイントをまとめてみる。
- 洗浄所要時間…50分
- 緑青は綿棒で取れる部分だけ取ることにした(これ以上ゴシゴシするのは怖い)
- やってよかった洗浄…中性洗剤&綿棒、カービングナイフ
- いらなかった気がする洗浄…耳かき、重曹
時間はそこそこかかった。
しかし販売したら時給分の元は余裕でとれそうなので全然許容範囲だと思う。
耳かきが好きな人にオススメの作業だと思った。
指輪の洗浄は素人でも簡単


指輪の洗浄は、素人でも家で簡単にできる。
そして確かな価値を書いて販売すれば儲けることもできる。
実はこの指輪、私の親指でもズボズボなのだ。サイズまで確認して買わなかった。だから売る。
転売と言えばそうかもしれないが、汚いものを綺麗にして売るのは「物を大切にする」と言う面で悪じゃない。いいことだと思う。
というか、例え売れなくても、正直最初の状態の指輪は他のアクセと一緒に保管しておきたくない。キモイ。
是非これを読んだ皆も、手持ちのアクセサリーのメンテナンスを考えてみて欲しい。実はヤバいかもしれない……。
コメント